夕焼けの空に、君を想う。

目が合った。
その瞬間。

「…綺麗」
そう、思った。
日焼け知らずの白い肌。
色素の薄い髪が、夕焼けに透ける。

どこか現実味のない、儚い存在。
触れたら消えてしまいそうな。
そんな人だった。

声を掛けるべきではない。
そう思っていたのに。

「あの」

気づけば声を掛けていた。
その人は少し驚いたように目を瞬かせながら、
やわらかく笑った。

「……僕?」