電車に揺られ、約十分。
「…わあ、おっきい」
桜陽は子供の様にはしゃいでそう言った。
中に入ると、沢山のお店がずらりと並んでいた。
明るい照明、人の話し声、足音、音楽。
全てが重なって、ざわざわとした空気を作っていた。
桜陽の歩く速度が、少しだけ遅くなる。
「…大丈夫?」
「ごめんね、多分…大丈夫」
その曖昧さが、逆に不安を感じさせる。
ふと肩に目を向けると、桜陽がほんの少しだけ私の服を掴んでいた。
無意識なのか、意識しているのか分からないくらい弱い力で。
……あ。
心臓が、少しだけ強く鳴る。
私は何も言わなかった。
ただ、そのまま歩いて、エスカレーターに乗る。
ゆっくりと上へ運ばれていく間、桜陽は下を見ないようにしていた。
「高いとこ、苦手なの?」
「まあちょっと…ね」
「…わあ、おっきい」
桜陽は子供の様にはしゃいでそう言った。
中に入ると、沢山のお店がずらりと並んでいた。
明るい照明、人の話し声、足音、音楽。
全てが重なって、ざわざわとした空気を作っていた。
桜陽の歩く速度が、少しだけ遅くなる。
「…大丈夫?」
「ごめんね、多分…大丈夫」
その曖昧さが、逆に不安を感じさせる。
ふと肩に目を向けると、桜陽がほんの少しだけ私の服を掴んでいた。
無意識なのか、意識しているのか分からないくらい弱い力で。
……あ。
心臓が、少しだけ強く鳴る。
私は何も言わなかった。
ただ、そのまま歩いて、エスカレーターに乗る。
ゆっくりと上へ運ばれていく間、桜陽は下を見ないようにしていた。
「高いとこ、苦手なの?」
「まあちょっと…ね」
