夕焼けの空に、君を想う。

今日行くのは電車で二駅移動した所にある、大きめのショッピングモール。
「今日はちゃんと時間通りに来れたんだね」
「流石に二回連続で遅刻はしないよ」
桜陽は私の事を赤ちゃんかなんかだと思っているのだろうか。まあ、一回遅刻した身だから言えないけど。
「じゃあ、行こっか」
「うん、そうだね」
改札を通って電車に乗る。
朝で平日というのもあって満員だった。
電車が揺れる度、桜陽がよろける。
私は桜陽の体を支えるので精一杯だった。
その時
「あ、あの…席、座りますか?」
高校生くらいの女性二人がそう声を掛けてくれた。
「ありがとうございます」
「どうぞ、どうぞ」

席に座って桜陽を見ると、どこか考え事をしているように見えた。
…どうしたんだろう。
そう思ったけれど、聞こうとはしなかった。