夕焼けの空に、君を想う。

しばらく歩いた後、自然と桜陽の家の前まで来ていた。
…今思うと、多分家より桜陽の家にいる時間の方が多い気がする。まあ、いいけど。
「上がる?」
「うん」
靴を脱いで、いつもの部屋に入る。
外にいたせいか、部屋の空気が暖かくて心地良い。
「あー、疲れた…」
桜陽がそのままベッドに倒れ込む。
「はは、お疲れ様」
「…でも、楽しかった」
「そうだね」
そう言って、私も床に腰を降ろす。
ふと、机の上に置かれた紙が目に入った。
「出る前、書いてたの?」
「あ!しまい忘れてた」
桜陽が慌てて立ち上がる。
その顔を見たら、やけにいたずらしたくなった。
私はそこに置かれた紙を一枚手に取った。
「見ちゃお」
「あぁ…」
桜陽は「まぁいっか」と言って力無くベッドに座る。