夕焼けの空に、君を想う。

ここ最近は、ずっと桜陽の家に行っている。
8月に入って、どんどん気温が上がる。
「暑…」
やっぱり、夏は嫌いだ。

いつも通りチャイムを押すと、「はーい」と桜陽の眠そうな声が聞こえた。
ガチャ、と扉が開く。
「…ひどい寝癖。」
「寝相が悪いから仕方ないよ」
桜陽はそう言って笑った。つられて、私も思わず笑ってしまう。
やっぱり、桜陽といる時は心が落ち着く。

「今日は何する?」
私が鞄を置きながら聞く。
「うーん…」
桜陽は少し考えて、ベッドに寝転んだ。
「なんにもしない」
「…それ、昨日も言ってなかった?」
「いいじゃん、家で」
「ほんと、マイペースだよね。」