夕焼けの空に、君を想う。

帰り道。
アスファルトの熱がジリジリと足に伝わる。
制服が汗で肌に張り付く感覚も不快で仕方がない。

家に着いて、ドアを開ける。
「ただいま。」
「…。」
返事はない。
分かっていた事だ。
靴を脱いで廊下を歩く。
静かすぎる家。
重たい空気。
胸の奥が、少しだけざわつく。

__''あの日''から。
この家はずっとこんな感じだ。

「……」
何も考えない様にする。
考えたらきっとまた苦しくなる。
鞄を置いて、カーテンを閉める。
光を遮る。