夕焼けの空に、君を想う。

「っ…!」

中に入るとそこには床で倒れている桜陽さんがいた。
「桜陽さん!!」
呼吸が荒い。体も暑い。
よく見ると肌に赤い…発疹、いや水ぶくれか?
顔色も明らかに悪い。
……これ、やばいやつだ。
「きゅ、救急車……」
スマホを取り出す。
番号は、えっと…119か。
頭では分かっているのに、指が震える。
上手く押せない。
「落ち着いて、落ち着いて……」
そう自分に言い聞かせるけど、全然落ち着かない。
…そのとき。
「や、やめて…。」
掠れた声。
「え、」
顔を上げると、桜陽さんがゆっくりと起き上がっていた。
「だ、いじょうぶ、だから…」