夕焼けの空に、君を想う。

「あの、少し教えて貰えませんか」
私は桜陽さんの様子を伺いながら聞いた。
「…え?」
「いや、見た感じ高校生かなって思って…」
私がそう言うと、「あー」と少し気まずそうに笑った。
「それ、よく言われるよ。」
「望月は何歳?中一?」
「…14歳で、中学三年生です。」
少しむっとした顔で言うと、桜陽さんは驚いた顔でこっちを見る。 …私はそんなに幼く見えるだろうか。
「僕も中三だよ」
「は?」
完全に思考が止まる。
「同い年だね」
「まじで?」
「うん、まじで」
「だから僕は教えてあげれないよ」
「だよね」
桜陽さんにつられて、思わず笑ってしまう。

「だからさ、とりあえずその敬語辞めない?」
「そうですね…あ、いや、そうだね」