夕焼けの空に、君を想う。

「お邪魔します。」
部屋に入る。
やっぱり、カーテンは閉まっていた。
昼間なのに、なんだか薄暗い。
「…暗くないですか?」
「そう?」
桜陽さんはこれが当たり前みたいに言う。
「このくらいが落ち着くんだよね。」
…そういう人もいるか。
私は少しだけカーテンをみる。
ほんの僅かに隙間があって、そこから光が差し込んでいる。
その光が妙に浮いて見えた。

「そういえばさ」
桜陽さんがこっちを見る。
「課題持って来てるの? 鞄の中身が少し見えてさ」
「あ、はい」
「えらいね、何のやつ?」
「夏休みの課題です。ちょっと分からないところがあって」
「へぇ」