夕焼けの空に、君を想う。

あの日から数日。
私は何度も桜陽さんの家の前を通りすぎてはやめていた。
行きたいけど、理由がない。

……別にいいじゃん。桜陽さんが来てって言ったんだし。
家のチャイムを押す。
なんだか改めて見ると大きい家。
私の身長くらいはあるレンガの塀に、庭には綺麗な薔薇の花が咲いている。 家も西洋風に近い感じだ。
後…ここ数日来て思ったけれど、カーテンがいつもしまっている。
どうしてだろうか。
そんな事を考えていると、ゆっくりと扉が開いた。

「いらっしゃい」
桜陽さんは昨日のように優しく笑っている。
「ほんとに来たね」
「……悪いですか?」
「いや、嬉しいよ」
その一言で少し心が軽くなる。