夕焼けの空に、君を想う。

「それでも、笑顔にしたい。」
はっきりと真っ直ぐそう言った。
「…それなら。」
お父さんがゆっくりと口を開ける。
「応援する。」
「お前なら…望月なら、出来るよ。」
その笑顔は、まるで昔のお父さんの様だった。
その一言で、胸の奥が熱くなった。
「…ありがとう。」
それ以上の言葉は出てこなかった。

夜。
窓の外を見る。
綺麗な星が、辺りを照らしていた。
そして、ふと思い出す。
海を一緒に見たこと。
あの夕焼け。
あの時間。

「ねぇ…桜陽。」
小さく呟く。