夕焼けの空に、君を想う。

やっぱり、この時間は好きだ。

ふと、前方にある家の門がゆっくり開くのが見えた。
誰かが出てくる。
…あ。
思わず、立ち止まる。
白い肌、色素の薄い髪。
そして、どこか現実味のない、儚い雰囲気。
昨日会ったあの人だ。
まさか、この辺に住んでいたなんて。
じっと彼の事を見ていたら目が合った。
彼は一瞬、驚いた顔をして微笑む。
「こんばんは、また会ったね。」
「…こんばんは」
「君、もしかしてこの辺の人?」
「えぇ…まあ、そうですね。」
会話が続く。
彼は門の外に出て、私の方へ近づいて来る。
「……?」
その歩き方。
昨日はあまり気づかなかったけれど、ほんの少しだけ違和感があった。