夕焼けの空に、君を想う。

あの日、一緒に買ったあの服だ。
桜陽は静かに私を見た後、微笑む。
そこに窓越しの夕焼けの光が差し込む。

私は、そこで悟った。
今日が、最後なのだと。
そう思った瞬間。
「…行く?」
思わず、聞いていた。
「どこに?」
相変わらず、優しい笑顔。
桜陽も、もう分かっているのだろう。

「屋上」
「ばれちゃうよ」
「それでも。」
「おこられちゃうかも。」
「それでも、行こう。」
そう言うと桜陽は笑った。
「ほんと、望月って怖いもの知らず。」
「…よく言われる。」
「…でも。」