夕焼けの空に、君を想う。

「急いで!望月!!」
「あーもう!どうなっても知らないよ!」
そう言って、車椅子を押すスピードを上げる。
そのお陰で、なんとかイルカショーに間に合った。
「ふぅ…疲れたぁ」
そう言って桜陽は力を抜く。
「いや、私結構走ったからね?」
「それはありがとう。」
そんな会話をしていると、イルカショーが開始された。
イルカが高い所にあるボールをつついたり、ジャンプしたり回ったり。
私は、人生で何回か行ったことがあるからあまり興奮はしないけれど、桜陽は目を輝かせながらイルカのパフォーマンスを見ている。
「わあ、凄い!飛んだ飛んだ!!」
「飛んだね」
「次は回った!!」
「回ったね」
「うわ!人の言う事ちゃんと聞いてる!偉い子だね」
「そうだね」
本当に元気だな。まるで子供みたい。
…いや、15歳はまだ子供の内に入るのか?