夕焼けの空に、君を想う。

「何も考えずに、ああやって浮いてられるクラゲが羨ましい。…後、美しいしね。」
「でも、流されてるだけじゃない?」と返すと、桜陽は、少しだけ考えるようにして、「それでも、沈まないよりかはいいよ。」と笑った。
その笑顔は、どこか寂しそうだった。
「沈まないよ。」
思わずそう言ってしまった。「え?」と桜陽が振り返る。
「沈ませないから。」
そう言うと、桜陽は少しだけ目を見開いて、ふっと力を抜いたように笑った。
「…望月って、時々ちょっとよく分からないこと言うよね。」
その言葉に「確かに、自分でもよく分からない」と返すと、「何それ」とまた笑いながら水槽に視線を移す。
数分見た後、「他のも見てみたい」と桜陽が言ったので、水族館内を散歩してみる事にした。

散歩してしばらく経った時、ふとある看板が目に入った。