アンフェア

「————この勝負、最初から不公平だったんだよ。平等じゃなかった。初めからずっと……わたしたちに対して、何も公平じゃなかったんだ」
 だけど。
「この勝負は、あなたたちにとって不利だったんだよ。わたしたちが負けそうになったときからずっと」
 わたしたちにアンフェアな状況を作ったときから、ずっと。

【組織】
《アンフェア》
それは、一般には知られていない秘密組織。
組織に入る条件は、不公平で不平等な環境にいたこと。
そして、その環境を逆転させたいという強い意思があること。

ピンチはチャンス。
窮地は好機。
アンフェアはホームグラウンド。
不利であればあるほど、強くなる。
逆境になればなるほど、勝てる。

そんな人が集まった、不利な状況をひっくり返すことに特化したグループ。
誰にも聞いてもらえない願いや依頼を引き受ける。

【主要人物】
夜空 導(よぞら・みちび)
「なに、このあっちに有利すぎる条件。――ワクワクしてきた」
「あなたたちの失敗は、わたしたちにアンフェアな状況を作っちゃったことだね。その時点でもう、わたしたちの勝ちはほとんど決ま
ったも同然」
小学五年生。
自由奔放で掴みどころがない。楽しいことが大好きな性格。というより大体のことは楽しめる。
あまり弱みや弱音を見せないので能天気にも見られがちだが、実際は理不尽な出来事に対する強い思いは人一倍。暗い過去を持っており、そのことに関してはややトラウマぎみ。
仕事でバディを組んでいる一星にはなんだかんだ気を許していて、誰にも言えない本音や押し殺した弱音を吐露できる。

冬野 一星(ふゆの・いっせい)
「不公平なんか慣れっこだ。そういう世界で生きてきたんだから」
「不公平であればあるほど、俺たちは強くなる。ずっとずっと、勝てるようになる」
小学五年生。導のパートナー。
アンフェアの中でも飛び抜けて優秀と言われるエリートで、冷静沈着頭脳明晰。
相棒の導には振り回されがち。頑張って導のストッパーになろうとするも、止めきれていない苦労人。
常日頃被害をこうむっているために導にはやや当たりが強いが、彼女の実力は評価して信頼しているし、どこか不安定なところは心配している様子。
導と同じく不公平な目に遭った過去があるが、自力で乗り越えていてトラウマにはなっていない。しかし任務において自己犠牲しがちな傾向にあり、これに関して今後導が本気で怒る。

※アンフェアに所属する人が抱える「過去の不平等な環境」については家族など身近な人との間に起きたものがほとんどで、アンフェアに入った後や入る過程で家族親戚と別れ、組織が用意した寮や空き家で暮らしている人が多いです。
導と一星は二人でシェアハウスしています。二人の家族周りについてはまだ未定なので、過去に関わる人と遭遇するなどのハプニングがあっても面白いかもしれません。

【構想】
 特殊な組織《アンフェア》に所属する導と一星は、任務によって、とある財閥の会長が主催するパーティーにもぐりこむことに。そのパーティーで展示される宝石は会長が権力を利用して不当な手段で騙し取ったものらしく、それを取り戻してほしいとの依頼だった。
 しかし潜入捜査の中で二人が宝石を狙っていることがばれてしまい、会長に明らかに二人に不平等な条件での勝負を持ちかけられ――
 さて、この状況、どうひっくり返す?

 弱いまま、普通と違うまま、そんな自分も好きになれる。
 理不尽も不平等も、楽しんで乗り越えていけるようになる。
 そんな物語になればいいなと思っています。