来年も、君と桜を。

春の風が、少しだけ冷たかった。


新しいクラス、新しい席。


全部が変わるこの季節が、私はあまり好きじゃない。


「はぁ⋯⋯」


小さくため息をつく。


胸の奥が、いつもより少しだけ苦しい。


ーーでも、大丈夫。


私は何事もないみたいに顔を上げた。


「今日からこのクラスの担任になる、小野だ。」