それから数日。私はいつも通りの生活を送っている。朝起きて、学校行って授業を受けて、家に帰ってって。彼とは相変わらず何もない。
こんな感じで話せたらな、あんな場所に行ってみたいな、って妄想が限界。
今日はそんなことを忘れて、『LOVE YOU』の初ライブ。当選した時からずっと楽しみだったライブ。学校が終わって、そのまま電車に乗る。
碧君はまだマナ推しかな。また話せるようになったら、推しの話したいな…。そんなことを思いながらライブ会場の席を探す。
席の列を見ると、私の隣の席には見たことのある背中がある。いやいや、そんなはずない。そんな漫画みたいな展開起きるはずないよね。
そう思いながら席に座り、隣を見ると、見間違えじゃなかった…碧君がいた。
「えっ…。」
彼はポカンとした表情で私を見た。
「あおいくん、、だよね?」
碧君はコクっと小さく頷く。
「ひさしぶり。仁美だよね?」
「うん。久しぶり。前はLINEとかで話してたけど、対面で話すのって何年振りぐらい?」
そう言って彼は、小さく微笑む。その優しい表情を見ると、この彼が私の初恋の人だって感じる。やっぱり好き。
「だね。またこうやって喋れて嬉しい。」
いつのまにか顔が熱くなる。会場はそこまで明るくないから、碧君には見えてないよね。
「僕も。これからも前みたいに話そう。」
「うん。じゃあさ今日一緒に帰ろっ。」
ここから家までは約一時間。碧君の家は私の最寄りの駅の次の次だったはず。
「うん。もちろんもちろん。」
「よかったー。てかさ、私碧って呼んでもいい?」
「うん。呼んで呼んで、逆に嬉しい。」
いつか呼べる日が来たらいいと思っていたけど、本当に来るなんて。
「そういえば、碧にこれ渡そっかな。」
私はカバンの中からある物を取り出す。
「はい。これ、良かったら。」
「これって、チョコ?」
「そう。手作り、上手くできてるか分かんないけど。」
今日はバレンタイン。私がもし碧に渡せる時があれば渡して、なかったら自分で食べるように作った物だ。こんな風に渡せるなんて夢にも思っていなかった。
「絶対美味しいでしょ、これは。ありがとう。」
彼は嬉しそうに、チョコレートをカバンの中にしまう。
「また感想聞かせてよ。中一の12月に気まずくなったから、結局渡すの初めてだね。」
「ほんとだ。なんか思い返せば、あんなにも短い期間だったけど、お互い仲良くなったのはあのメンバーが初めて。お互いにみんな気が合ってたんだろうね。」
碧は、懐かしそうにどこか遠くを見る。私はそんな彼をそっと見つめる。
「ね。あのさ、」
ドクン、ドクン、と心臓の音が身体中に響き渡る。きっと学校全員の前で発表する時よりも、今は緊張している気がする。
「好き。」
私はずっと溜めていた想いを伝えた。彼が私のことをどう思っていようが、私はこの想いを伝えずにはいられなかった。
「俺も好き。付き合って下さい。」
えっ、と私は小さく言い、口元に手を当てる。
「嬉しい。じゃあ、よろしくお願いします!、であってるよね?」
「多分。よろしくお願いします。」
そう言って、互いに気まずそうに、嬉しそうに微笑む。
この恋はきっと、私たちの推しが繋いでくれたんだ、きっと。
こんな感じで話せたらな、あんな場所に行ってみたいな、って妄想が限界。
今日はそんなことを忘れて、『LOVE YOU』の初ライブ。当選した時からずっと楽しみだったライブ。学校が終わって、そのまま電車に乗る。
碧君はまだマナ推しかな。また話せるようになったら、推しの話したいな…。そんなことを思いながらライブ会場の席を探す。
席の列を見ると、私の隣の席には見たことのある背中がある。いやいや、そんなはずない。そんな漫画みたいな展開起きるはずないよね。
そう思いながら席に座り、隣を見ると、見間違えじゃなかった…碧君がいた。
「えっ…。」
彼はポカンとした表情で私を見た。
「あおいくん、、だよね?」
碧君はコクっと小さく頷く。
「ひさしぶり。仁美だよね?」
「うん。久しぶり。前はLINEとかで話してたけど、対面で話すのって何年振りぐらい?」
そう言って彼は、小さく微笑む。その優しい表情を見ると、この彼が私の初恋の人だって感じる。やっぱり好き。
「だね。またこうやって喋れて嬉しい。」
いつのまにか顔が熱くなる。会場はそこまで明るくないから、碧君には見えてないよね。
「僕も。これからも前みたいに話そう。」
「うん。じゃあさ今日一緒に帰ろっ。」
ここから家までは約一時間。碧君の家は私の最寄りの駅の次の次だったはず。
「うん。もちろんもちろん。」
「よかったー。てかさ、私碧って呼んでもいい?」
「うん。呼んで呼んで、逆に嬉しい。」
いつか呼べる日が来たらいいと思っていたけど、本当に来るなんて。
「そういえば、碧にこれ渡そっかな。」
私はカバンの中からある物を取り出す。
「はい。これ、良かったら。」
「これって、チョコ?」
「そう。手作り、上手くできてるか分かんないけど。」
今日はバレンタイン。私がもし碧に渡せる時があれば渡して、なかったら自分で食べるように作った物だ。こんな風に渡せるなんて夢にも思っていなかった。
「絶対美味しいでしょ、これは。ありがとう。」
彼は嬉しそうに、チョコレートをカバンの中にしまう。
「また感想聞かせてよ。中一の12月に気まずくなったから、結局渡すの初めてだね。」
「ほんとだ。なんか思い返せば、あんなにも短い期間だったけど、お互い仲良くなったのはあのメンバーが初めて。お互いにみんな気が合ってたんだろうね。」
碧は、懐かしそうにどこか遠くを見る。私はそんな彼をそっと見つめる。
「ね。あのさ、」
ドクン、ドクン、と心臓の音が身体中に響き渡る。きっと学校全員の前で発表する時よりも、今は緊張している気がする。
「好き。」
私はずっと溜めていた想いを伝えた。彼が私のことをどう思っていようが、私はこの想いを伝えずにはいられなかった。
「俺も好き。付き合って下さい。」
えっ、と私は小さく言い、口元に手を当てる。
「嬉しい。じゃあ、よろしくお願いします!、であってるよね?」
「多分。よろしくお願いします。」
そう言って、互いに気まずそうに、嬉しそうに微笑む。
この恋はきっと、私たちの推しが繋いでくれたんだ、きっと。



