僕はこの二つを仁美に伝えた。
「そっか。そんなことあったんだ。二人とも話せないことはないから、仲直りしたいって言ってたことを伝えることはできるけど...向こうがどう思ってるかを知るのが怖いよね。」
「そう。だから僕はありがとう、って言葉だけ伝えようかな。」
仁美は目を大きくして、僕を見る。
「ほんとにそれでいいの?手紙渡すとか、他にも色々考えれば案が出てくると思うんだけど。」
「うん。仁美と仲直りできたし、そんなに欲張ることないかなって。いつか神様が繋げてくれるって信じようかな。」
「碧がそう言うなら、私はそれを援助するだけだから。」
「ありがとう。仁美がいてくれて良かった。大好き。」
えっ、今?、と少し笑いながら仁美も「私も碧のことだーいすき。」と言ってくれる
「あ、今二人だ!」
仁美が陽毬と唯奈が二人で話しているのを指差す。
「行く?」
不安そうな顔で僕に尋ねる。
「うん。最後だから。」
少しだけ体が震えている気がする。大丈夫、大丈夫、と心に言い聞かせる。
仁美が前を歩いて、それに僕が着いていく。
「二人とも〜卒業おめでとう。」
明るい声で仁美が二人の輪の中に入る。
「ありがとう。仁美も。」
陽毬がそう答えた後、僕の姿を見つける。
僕は緊張する気持ちを抑えながら、二人の方に近づく。
「中一の頃は仲良くしてくれてありがとう。」
声が震えているのをなんとか我慢して、僕は小さい声を出した。きっとこんなこと言っても、二人は困るんだろう。…そう思っていた。
「碧...やっと話せた。」
唯奈は涙を流しながらそう呟いた。
「私も碧と話したかった。」
陽毬もそう言う。
二人も、話したかった...って本当?
隣の仁美も少しホッとしたような表情をしていた。
「ごめんね、碧。嘘ついたことちゃんと謝りたいし、前誘ってくれた日は急におばあちゃんの体調が悪くなったことちゃんと伝えられなかったことも謝りたい。だからこれからいっぱい謝りたいから、前みたいに仲良くしよう。」
「謝りたいからって何?唯奈は本当にちゃんと正直に伝えられないんだからなぁー。」
陽毬は唯奈をツンツンとする。それでまた唯奈の涙の量が増える。僕と仁美は微笑んだ。
後から聞いた話だと、僕と唯奈が揉めた後に性格が変わって、二人とももう嫌いではなくなったらしい。
「私知ってる。紗良ちゃんが私が碧と仲直りしたくなかったって、変な噂伝えたこと。そりゃ怒るよね。でもその後私が紗良ちゃんに説教しといたから。だから誤解ね。でも前なんであんなことしたかはちゃんと聞きたいから、これからも仲良くして。」
はい、と言って陽毬は右手を差し出す。握手ってことらしい。僕も右手を出して握手を交わす。
「陽毬も恥ずかしがってる癖に〜。」
次は唯奈が陽毬をからかう。それを見てまた仁美と僕が微笑む。
色々と勘違いをしていた自分を後悔する。いつの間にか震えも止まっていた。
「うん。僕も二人とずっと話したかった。これからまたよろしく。」
「私も四人でこうやって話せる空間をずっと待ってた。これからもよろしくね。」
僕と仁美も二人にそう気持ちを伝える。
「「うん!」」
陽毬と唯奈の声が重なってなぜかみんなツボに入る。
陽毬の独特な笑い声、唯奈の高い笑い声、仁美の小さな笑い声、そして僕の引いた笑い声。
そう。きっと僕は男子が一人で、女子が三人だったとしても、この中では自分のことをちゃんと認めてくれることが嬉しくってこの居場所が好きだった。きっとそれは四人みんなが思ってること。
部活に入っていても、学校に毎日登校していても、僕には友達が少なくって、その友達にも僕なんかより仲良い子がいたから、結局僕はずっと一人だった。
でもあの空間の中だけは、素の自分と仲良くしてくれたから。最初は一目惚れした仁美だけを考えていた。でもいつの間にか唯奈も陽毬も自分にとって大切な存在になっていた。
例え違う学校にそれぞれが別れても、きっといつかまた同じ場所で再会する。いや、その前に何度も遊ぶ。
これは僕と君と君と君の四人の物語だ。
「そっか。そんなことあったんだ。二人とも話せないことはないから、仲直りしたいって言ってたことを伝えることはできるけど...向こうがどう思ってるかを知るのが怖いよね。」
「そう。だから僕はありがとう、って言葉だけ伝えようかな。」
仁美は目を大きくして、僕を見る。
「ほんとにそれでいいの?手紙渡すとか、他にも色々考えれば案が出てくると思うんだけど。」
「うん。仁美と仲直りできたし、そんなに欲張ることないかなって。いつか神様が繋げてくれるって信じようかな。」
「碧がそう言うなら、私はそれを援助するだけだから。」
「ありがとう。仁美がいてくれて良かった。大好き。」
えっ、今?、と少し笑いながら仁美も「私も碧のことだーいすき。」と言ってくれる
「あ、今二人だ!」
仁美が陽毬と唯奈が二人で話しているのを指差す。
「行く?」
不安そうな顔で僕に尋ねる。
「うん。最後だから。」
少しだけ体が震えている気がする。大丈夫、大丈夫、と心に言い聞かせる。
仁美が前を歩いて、それに僕が着いていく。
「二人とも〜卒業おめでとう。」
明るい声で仁美が二人の輪の中に入る。
「ありがとう。仁美も。」
陽毬がそう答えた後、僕の姿を見つける。
僕は緊張する気持ちを抑えながら、二人の方に近づく。
「中一の頃は仲良くしてくれてありがとう。」
声が震えているのをなんとか我慢して、僕は小さい声を出した。きっとこんなこと言っても、二人は困るんだろう。…そう思っていた。
「碧...やっと話せた。」
唯奈は涙を流しながらそう呟いた。
「私も碧と話したかった。」
陽毬もそう言う。
二人も、話したかった...って本当?
隣の仁美も少しホッとしたような表情をしていた。
「ごめんね、碧。嘘ついたことちゃんと謝りたいし、前誘ってくれた日は急におばあちゃんの体調が悪くなったことちゃんと伝えられなかったことも謝りたい。だからこれからいっぱい謝りたいから、前みたいに仲良くしよう。」
「謝りたいからって何?唯奈は本当にちゃんと正直に伝えられないんだからなぁー。」
陽毬は唯奈をツンツンとする。それでまた唯奈の涙の量が増える。僕と仁美は微笑んだ。
後から聞いた話だと、僕と唯奈が揉めた後に性格が変わって、二人とももう嫌いではなくなったらしい。
「私知ってる。紗良ちゃんが私が碧と仲直りしたくなかったって、変な噂伝えたこと。そりゃ怒るよね。でもその後私が紗良ちゃんに説教しといたから。だから誤解ね。でも前なんであんなことしたかはちゃんと聞きたいから、これからも仲良くして。」
はい、と言って陽毬は右手を差し出す。握手ってことらしい。僕も右手を出して握手を交わす。
「陽毬も恥ずかしがってる癖に〜。」
次は唯奈が陽毬をからかう。それを見てまた仁美と僕が微笑む。
色々と勘違いをしていた自分を後悔する。いつの間にか震えも止まっていた。
「うん。僕も二人とずっと話したかった。これからまたよろしく。」
「私も四人でこうやって話せる空間をずっと待ってた。これからもよろしくね。」
僕と仁美も二人にそう気持ちを伝える。
「「うん!」」
陽毬と唯奈の声が重なってなぜかみんなツボに入る。
陽毬の独特な笑い声、唯奈の高い笑い声、仁美の小さな笑い声、そして僕の引いた笑い声。
そう。きっと僕は男子が一人で、女子が三人だったとしても、この中では自分のことをちゃんと認めてくれることが嬉しくってこの居場所が好きだった。きっとそれは四人みんなが思ってること。
部活に入っていても、学校に毎日登校していても、僕には友達が少なくって、その友達にも僕なんかより仲良い子がいたから、結局僕はずっと一人だった。
でもあの空間の中だけは、素の自分と仲良くしてくれたから。最初は一目惚れした仁美だけを考えていた。でもいつの間にか唯奈も陽毬も自分にとって大切な存在になっていた。
例え違う学校にそれぞれが別れても、きっといつかまた同じ場所で再会する。いや、その前に何度も遊ぶ。
これは僕と君と君と君の四人の物語だ。



