卒業とは別れでもあり、出会いでもある。
同じ学校の仲良い子と、そのまま同じ学校へ進学するならば別れではないだろう。でもそんな人は少なく、それぞれレベルの違う学校へ行くだろう。
同じ学校でもあまり話したことのない子と同じ学校にこれから進学するならば、それは出会いだろう。もちろん、新しい学校で知らない人と出会うのも出会いだろう。
だから卒業は大切な行事なのだ。
この中学校では色々な出来事があったなと思い返す。
入学した時は、小学校からの友達で同じクラスの子がほとんどいなかった。
そういえば今までとは違い、教科ごとに先生が違うことに驚いた。今となれば小学校はどんな授業だったかあまり思い出せなくなっている。
あの家庭科室では僕らの班だけ、上手く豚汁が作れなかったっけ?最近の出来事だから結構覚えてる。
確かこの体育館は途中から冷房がつくようになったから、バトミントンの時間がいつもより楽しくなった気がする。
あそこの教室が中一の時で、あっちが中二。あの窓から車の数を授業中に数えたんだっけ。どれだけ暇人だったんだろう僕は。中一も中二も、ロッカーも靴箱も一番下だし。中三は靴箱は上の方だけど、ロッカーは相変わらず一番下。荷物を取っていれば、上から荷物が降ってくるんだよな。
恋愛だってみんな本気だ。小学生の頃の恋愛なんて、君のこと好き!、私も!、それで終わりだったのに今は、こうすればあの子と話せるとか、こうすればキュンなことが起こるとか。頭脳戦にいつの間にか変わっていた。
僕の恋は成功しないと思っていた。ずっと失恋した状態で、片想いをし続けると。
でも仁美と繋がった縁はずっと切れていなかった。どんなに切れそうでも、まだ大丈夫、と必死に耐えていた。そして、この繋がっていたこの縁を、推しがもう一度結び直してくれた。
そして僕たちは恋人となった。ずっと秘めていた想いをお互いに伝え合った。大好きだと。
来月からも同じ高校なのが何よりも幸せだ。
隣で一緒に校舎を歩いている彼女を見ていると、見られていることに気がついて小さく微笑んだ。やっぱり可愛い。
「なに?どーしたの?」
「ううん。なーんもない。ただ可愛いな〜と思って。小さいしー」
僕と顔一つ分くらいある頭をポンポンとする。小さい所が本当に可愛い。
「チビじゃないもーん。ほら私今日ケープしてるから頭カチカチでしょ?崩したらダメだからね」
そう言われて、もう一度触ってみると髪の毛がまとまって固くなっていた。というか、最初に触った時にケープに気がつかなかった自分が不思議だ。朝から頑張ったんだろうな。
「はーい。触んないよ」
僕には一つだけ心でモヤモヤしていることがあった。
中二に上がって少ししてから、このモヤモヤは一度消えていたけど、仁美と話すようになってからまた復活したこのモヤモヤ。あの二人は違う高校に行くらしい。だから実質会えるのは、この卒業式最後なのだ。だから、あの、その…。
前みたいに…。思ってるのは僕だけかも知れないってのが気になる...。
自分がどうしてこんなにも、あの三人に執着しているのか分からない。他に仲が悪くなった子だっているのに、どうしてこの三人だけはずっと、ずっと、胸の中にいるのだろう。
仁美はとにかく優しくて、僕みたいな性格の曲がった考え方もポジティブに変えてくれる。周りをちゃんと見て、常に人のことを考えている。
唯奈は親友と言えるほど、何でも言い合うことができた。お互い、他の友達には相談しにくいことをいつも相談していた。今はもうあんなにも色々なことを相談し合える友達はいない。恋人と親友はまた違うから。
陽毬はいつも明るくて、学校とは別に習っている体操に一生懸命で。そこではたくさん賞を取ってて、勉強もできる。おもしろいことばっかり言って、場を和ませてくれる。
同じ学校の仲良い子と、そのまま同じ学校へ進学するならば別れではないだろう。でもそんな人は少なく、それぞれレベルの違う学校へ行くだろう。
同じ学校でもあまり話したことのない子と同じ学校にこれから進学するならば、それは出会いだろう。もちろん、新しい学校で知らない人と出会うのも出会いだろう。
だから卒業は大切な行事なのだ。
この中学校では色々な出来事があったなと思い返す。
入学した時は、小学校からの友達で同じクラスの子がほとんどいなかった。
そういえば今までとは違い、教科ごとに先生が違うことに驚いた。今となれば小学校はどんな授業だったかあまり思い出せなくなっている。
あの家庭科室では僕らの班だけ、上手く豚汁が作れなかったっけ?最近の出来事だから結構覚えてる。
確かこの体育館は途中から冷房がつくようになったから、バトミントンの時間がいつもより楽しくなった気がする。
あそこの教室が中一の時で、あっちが中二。あの窓から車の数を授業中に数えたんだっけ。どれだけ暇人だったんだろう僕は。中一も中二も、ロッカーも靴箱も一番下だし。中三は靴箱は上の方だけど、ロッカーは相変わらず一番下。荷物を取っていれば、上から荷物が降ってくるんだよな。
恋愛だってみんな本気だ。小学生の頃の恋愛なんて、君のこと好き!、私も!、それで終わりだったのに今は、こうすればあの子と話せるとか、こうすればキュンなことが起こるとか。頭脳戦にいつの間にか変わっていた。
僕の恋は成功しないと思っていた。ずっと失恋した状態で、片想いをし続けると。
でも仁美と繋がった縁はずっと切れていなかった。どんなに切れそうでも、まだ大丈夫、と必死に耐えていた。そして、この繋がっていたこの縁を、推しがもう一度結び直してくれた。
そして僕たちは恋人となった。ずっと秘めていた想いをお互いに伝え合った。大好きだと。
来月からも同じ高校なのが何よりも幸せだ。
隣で一緒に校舎を歩いている彼女を見ていると、見られていることに気がついて小さく微笑んだ。やっぱり可愛い。
「なに?どーしたの?」
「ううん。なーんもない。ただ可愛いな〜と思って。小さいしー」
僕と顔一つ分くらいある頭をポンポンとする。小さい所が本当に可愛い。
「チビじゃないもーん。ほら私今日ケープしてるから頭カチカチでしょ?崩したらダメだからね」
そう言われて、もう一度触ってみると髪の毛がまとまって固くなっていた。というか、最初に触った時にケープに気がつかなかった自分が不思議だ。朝から頑張ったんだろうな。
「はーい。触んないよ」
僕には一つだけ心でモヤモヤしていることがあった。
中二に上がって少ししてから、このモヤモヤは一度消えていたけど、仁美と話すようになってからまた復活したこのモヤモヤ。あの二人は違う高校に行くらしい。だから実質会えるのは、この卒業式最後なのだ。だから、あの、その…。
前みたいに…。思ってるのは僕だけかも知れないってのが気になる...。
自分がどうしてこんなにも、あの三人に執着しているのか分からない。他に仲が悪くなった子だっているのに、どうしてこの三人だけはずっと、ずっと、胸の中にいるのだろう。
仁美はとにかく優しくて、僕みたいな性格の曲がった考え方もポジティブに変えてくれる。周りをちゃんと見て、常に人のことを考えている。
唯奈は親友と言えるほど、何でも言い合うことができた。お互い、他の友達には相談しにくいことをいつも相談していた。今はもうあんなにも色々なことを相談し合える友達はいない。恋人と親友はまた違うから。
陽毬はいつも明るくて、学校とは別に習っている体操に一生懸命で。そこではたくさん賞を取ってて、勉強もできる。おもしろいことばっかり言って、場を和ませてくれる。



