「…何してるの?あ、もしかして新入生?」 「…え」 心臓が大きく跳ねた。 背が高くて、いつか読んだ絵本の中の王子様みたいに整った綺麗な顔。 時間を忘れて瞳に吸い込まれるように見つめてしまっていた。 「早く!もう皆セレモニーホールへ移動してる!」 「あ…」 この人も相当慌てていたのかもしれない。ボケっとしてる私の腕をスっと掴んで走り出す。 これが、私と先生の出会いだった。 今思えば、この時から既に私の心は先生でいっぱいになっていたんだ…━━━ .