「渋滞、暫く続きそうだけど大丈夫?」

「えーっと…」


携帯で時間を確認する。
余裕を持って出たはずだったのに、予想外の渋滞で全く車が進まない。

ここから最寄りの駅まで走ってギリギリ着くか微妙なところだった。



「ここで降ります!!」



初日から遅刻なんて嫌。

思い切ってタクシーを降りて、私は駅まで全力で走った。



学校の門に入るも、辺りに生徒はもう誰も居なかった。何回か来たことはあったものの、とてつもなく広い校舎に唖然とした。




「時間無いのにどこに行ったらいいのーっ」


空を仰いで、本当に今日という日が嫌になりかけたその時だった。



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