「神永[カミナガ]、お茶」 部長である石田に言われ、ふぅとため息を出す。 『石田部長、お茶飲みたいなら私ではなく他の人に頼んで下さいよ』 と言いながら紅茶色に染めた長い髪を溶き給湯室へと消えて行った。 顔を真っ赤に染めた石田部長を残して――――。