T高校は静岡県の私立高校だ。難関校ではない。例えるならば、中学のクラスの成績上位8人は入れる程度の学力である。
私は、転校した初日から、いじめを受けた。
私にけんかを売りながら、通学路が本当は違うのに同じ通学路で帰ってくる。電車だって同じだ。
「へへ~ん。どうせお前なんてちょろいんだよ」
やめて、と大声で叫ぶが、兄はやめない。生徒会長だから、学校の全員にコミュニケーションを取ろうと思っている、とこのまえ言っていたが、こんなコミュニケーションじゃあねえ――。
それを、陰湿と呼ぶのも生ぬるい、泣きたくなるほどのいじめに耐えきれなくなった私は、首謀者に復讐を計画した。私は、今日、計画を実行した。
題名は『仲間はずれ作戦』。
計画は順調だった。
首謀者は、父親と母親では、父親譲り。
私は、母親譲り。
今日、役所に行ってきた。
最近、お母さんとお父さんの会話が、少なくなったように感じる。
◇
【解説!】
主人公がいじめを受けていたのは、主人公の兄。兄は上級生としての活動に忙しいはずなのだが、いつもこっそりと抜け出して帰ってくる。シスコンである。主人公は兄を回避するために通学路を変えたが、兄に敏感に悟られた。兄は主人公とのコミュニケーションとの一貫として、「けんか」をする。主人公は、兄との関係を解消するべく、市役所に行って離婚届を作製することを発案する……。
――転校生が泣いた。
しかし、私は笑っている。ぴんぴんしている。友人に転校生が泣いたらしいと言われても、「え?そうなの?」と、素知らぬ顔をしている。
しかし、私は知っている。
私は、転校した初日から、いじめを受けた。
私にけんかを売りながら、通学路が本当は違うのに同じ通学路で帰ってくる。電車だって同じだ。
「へへ~ん。どうせお前なんてちょろいんだよ」
やめて、と大声で叫ぶが、兄はやめない。生徒会長だから、学校の全員にコミュニケーションを取ろうと思っている、とこのまえ言っていたが、こんなコミュニケーションじゃあねえ――。
それを、陰湿と呼ぶのも生ぬるい、泣きたくなるほどのいじめに耐えきれなくなった私は、首謀者に復讐を計画した。私は、今日、計画を実行した。
題名は『仲間はずれ作戦』。
計画は順調だった。
首謀者は、父親と母親では、父親譲り。
私は、母親譲り。
今日、役所に行ってきた。
最近、お母さんとお父さんの会話が、少なくなったように感じる。
◇
【解説!】
主人公がいじめを受けていたのは、主人公の兄。兄は上級生としての活動に忙しいはずなのだが、いつもこっそりと抜け出して帰ってくる。シスコンである。主人公は兄を回避するために通学路を変えたが、兄に敏感に悟られた。兄は主人公とのコミュニケーションとの一貫として、「けんか」をする。主人公は、兄との関係を解消するべく、市役所に行って離婚届を作製することを発案する……。
――転校生が泣いた。
しかし、私は笑っている。ぴんぴんしている。友人に転校生が泣いたらしいと言われても、「え?そうなの?」と、素知らぬ顔をしている。
しかし、私は知っている。
