パフェの魔法:それは、あなたが望んだ物語

 数日後、両国の統合を祝う盛大な結婚パーティーが執り行われました。

 あの広場には色とりどりの花が咲き乱れ、テーブルには城から振る舞われた馳走と、パフェが手作りした、甘いお菓子が山のように並んでいます。

「ボナペティ(召し上がれ)!」

 パフェの明るい声が響く中、街の人々も、かつて剣を握っていた兵士たちも、今はただの友人として肩を組み、音楽に合わせて踊り明かしていました。

 かつての魔女ジルバもまた、褐色の肌を揺らし、魅惑的な衣装を纏ってカスタネットを打ち鳴らします。

 それを見つめパフェは、心から安心します。

(やっぱり素敵ね、彼女の踊りは。さすが魔法国一の踊り子だわ)

 その情熱的な舞に、男たちは彼女を奪い合おうと必死です。
 そこへ一人の年配の男が抜け駆けしようと近づきましたが、すかさず妻の婦人が飛んできて、彼の頭をピシャリと叩き伏せました。

「こら、あんた! 何を鼻の下を伸ばしてるんだい!」

 その光景を見て、広場中に爆笑が巻き起こります。

「ははは! あの争いばかりは、魔法でも止められやしないな!」

 お妃様の隣には、呪いが解けて自由になったあの「アヒル」――ではなく、今は雪のように白い花嫁衣装を纏ったヴィオラ姫が、シエン王子と共に見つめ合っています。