西の国の兵士たちは、思わず足を止めました。
目の前の光景が、血生臭い戦場から「楽園」へと塗り替えられていく様に、呆然と辺りを見渡します。
ただ一人、ジルバだけが忌々しげに顔を歪め、王の背中を突きました。
「……何をしている! 行くんだよ、王様! 敵を殲滅するんだ!」
王は呪縛に縛られたまま、うつろな声で繰り返します。
「……進め。進むのだ」
兵士たちは戸惑いながらも、一歩、また一歩と足を進めました。
けれど、彼らが歩むごとに、足元からは色鮮やかな花が咲き乱れ、頭上には七色の虹の橋が幾重にも架かっていきます。
歩くうちに、兵士たちの脳裏には、忘れていたはずの「幸せな記憶」が溢れ出しました。
幼い頃に母と歩いた野原の匂い、大切な恋人と交わした約束の言葉……。
戦うための殺気は、郷愁と愛惜の念に溶けて消えていきました。
ふと見れば、道端には真っ白なクロスが敷かれた食卓が現れ、親子がお菓子作りを楽しそうに囲んでいる光景が浮かんでいます。
「あ! あれ、僕がさっき考えてたことだ!」
後ろにいた小さな子供が歓声を上げると、張り詰めていた兵士たちの顔に、堰を切ったような笑みがこぼれました。
パフェもまた、その声に応えるように振り返り、子供にひときわ優しい笑顔を届けるのでした。
目の前の光景が、血生臭い戦場から「楽園」へと塗り替えられていく様に、呆然と辺りを見渡します。
ただ一人、ジルバだけが忌々しげに顔を歪め、王の背中を突きました。
「……何をしている! 行くんだよ、王様! 敵を殲滅するんだ!」
王は呪縛に縛られたまま、うつろな声で繰り返します。
「……進め。進むのだ」
兵士たちは戸惑いながらも、一歩、また一歩と足を進めました。
けれど、彼らが歩むごとに、足元からは色鮮やかな花が咲き乱れ、頭上には七色の虹の橋が幾重にも架かっていきます。
歩くうちに、兵士たちの脳裏には、忘れていたはずの「幸せな記憶」が溢れ出しました。
幼い頃に母と歩いた野原の匂い、大切な恋人と交わした約束の言葉……。
戦うための殺気は、郷愁と愛惜の念に溶けて消えていきました。
ふと見れば、道端には真っ白なクロスが敷かれた食卓が現れ、親子がお菓子作りを楽しそうに囲んでいる光景が浮かんでいます。
「あ! あれ、僕がさっき考えてたことだ!」
後ろにいた小さな子供が歓声を上げると、張り詰めていた兵士たちの顔に、堰を切ったような笑みがこぼれました。
パフェもまた、その声に応えるように振り返り、子供にひときわ優しい笑顔を届けるのでした。



