「元はといえば、愚かな父たちが始めた戦争が原因です。勝利に目が眩んだ父は、『負の魔法使いジルバ』を呼び出しました。彼女は『勝たせる代わりに王子を寄こせ』と告げ、取引が破談になるとヴィオラに呪いをかけたのです。……ヴィオラを人間に戻したければ、当初の契約通り私を差し出せ。それが、ジルバの突きつけた残酷な条件です」
パフェはシエン王子の話を聞き終えると、静かに呟きました。
「そうだったの……。あのジルバが、そんなことを。でも、安心なさい。この悲しい争いは、みんなで終わりにしましょう」
二人の瞳に小さな希望の光が宿った、その時。どこからか氷を這うような冷ややかな笑い声が響きました。
「ヒィヒィヒィ……。そうはさせないよ、お節介な小娘さん」
三人が視線を向けた先。闇を切り裂くようにして、負の魔法使い『ジルバ』が姿を現しました。
「無駄な抗いはおよし。国中が負の感情に染まれば染まるほど、私の魔力は底知れぬ深淵へと膨れ上がるんだからね!」
パフェは動じることなく、ハットの縁に手を添えて声をかけました。
「あら、ジルバ。ウノ・クアント・ティエンポ(お久しぶりね)」
「……誰だい、あんた? 妙な格好の魔法使いだね。私の名を知っているのかい」
「ええ。あなたは、かつて私の憧れだった魔法使いだもの。……けれどジルバ、どうしてこんなことをするの?」
パフェはシエン王子の話を聞き終えると、静かに呟きました。
「そうだったの……。あのジルバが、そんなことを。でも、安心なさい。この悲しい争いは、みんなで終わりにしましょう」
二人の瞳に小さな希望の光が宿った、その時。どこからか氷を這うような冷ややかな笑い声が響きました。
「ヒィヒィヒィ……。そうはさせないよ、お節介な小娘さん」
三人が視線を向けた先。闇を切り裂くようにして、負の魔法使い『ジルバ』が姿を現しました。
「無駄な抗いはおよし。国中が負の感情に染まれば染まるほど、私の魔力は底知れぬ深淵へと膨れ上がるんだからね!」
パフェは動じることなく、ハットの縁に手を添えて声をかけました。
「あら、ジルバ。ウノ・クアント・ティエンポ(お久しぶりね)」
「……誰だい、あんた? 妙な格好の魔法使いだね。私の名を知っているのかい」
「ええ。あなたは、かつて私の憧れだった魔法使いだもの。……けれどジルバ、どうしてこんなことをするの?」



