ひらけ、ムコウ側の世界!



その通りだ。

どこから、俺が違う世界の人間かっていう情報が漏れたか知らねぇけど……

バレたら狙われるって、樹たちは忠告してくれた。

それで攫われたヤツが昔にいるって、苦しげに語ってくれたのに……


「お前のせい…だぜ?コイツが死にかけてんの」


全部…全部、正しいことを言われる。
その通りすぎて逆に笑えてくるくらいに________


「さ、わかったなら早く……」


ゴロゴロ ……


カードオタクの言葉を遮るかのように、空が轟く。

見上げてみれば、さっきまで綺麗に月を見せていた空は、分厚い雲で覆われてる。


(…はっ、来やがった)


俺はニヤッ、としてしまう。
急に口角をあげた俺を気味悪がったのか、カードオタクは言ってきた。


「な、何笑ってんだよ。正論言われておかしくなったか?」

「…そーかもな。図星なことばっか言われて、心折れかけたよ」


これは本当のこと。
だから、友達を人質にされて、俺が代わりに…ってしてたと思う。

だけど…それはしなかった。
だって今人質にされているのは……


「…眠れる雷神起こしちゃ、誰も勝てねーよ」

「は?何言って……」


ゴロゴロ ガシャーンッ!!!!!


________樹、なんだから。