夏那恵の言葉に、係の人はますます眉をひそめていく。
「なんだい君は!これ以上邪魔をすると、出禁に…」
「あーごめんてごめんて!」
焦ったように手をブンブン振り、なんとか係の人をとどめさせた夏那恵は、ふぅと息をつく。
「あたし、光の能力なの」
「なに、そうなのか!?」
「そうっ!やっぱ、花火にうってつけでしょ?」
一瞬で目の色が変わった係の人は、夏那恵に釘付けになっていた。
「それなら話は別だ!なら、私らと協力してくれるか?」
「もち〜!」
嬉しそうに決めポーズをする夏那恵を見て、俺は納得した。
なるほど…夏那恵の光の能力で、花火の性能をあげる的な感じか。
能力で補正された花火なんて当たり前に見たことないし、めっちゃ気になる。
「あーだが、今は花火の準備がまだ終わってなくてなぁ……」
「そうそう!まだ運び込まなきゃいけないもんが沢山あるんすよ〜!!」
後ろで作業していた他の係の人が、汗を手で拭いながらこちらを見た。
その様子を見た夏那恵は「それならっ!」と意味ありげに手を合わせて笑った。
そして…真白に、視線を向けた。
「わ、私っ…?」
「もちろーん!当たり前じゃん!」
「確かに、最適解かもしれないけど……」
真白の能力は浮遊。
確かに物を運ぶのにはうってつけの人材だろうけど…真白は口ごもっていた。
ここで断るようなヤツじゃないし、どうしたんだ?
