ひらけ、ムコウ側の世界!



やきそばを口に運んで、歯で噛み締める。
少しずつ、少しずつ喉を通っていって…ごくんと飲み込んだ。

こ、これは…!!


「めっちゃうめぇ…!!」

「…え?」

「おぉ!そうだろそうだろ!わかってるなぁ!」


なんか、焦げてるのが苦いけど…それがアクセントになってる!!
今まで食べたことないような味に、俺は目を輝かせた。


「え、苦いんだよね…?」

「…1年前の、おれの記憶が正しければ」

「ん?4人は食べねぇの?」


なんかブツブツ言って食わねぇ4人に、疑問が生まれた。
なんでだ?こんなに美味いのに!!


「え、えっと…ほら!前と味付けが変わったのかも!」

「確かにっ!頂こうかなぁ!?」


そう言って、女子2人は箸をおそるおそる手に取ってやきそばを口に運んだ。

それを見習うように、男子2人もやきそばを口に入れた。


「こ、これっ…!」

「美味いよなぁ、ほんとに」


だけどそれとは裏腹に、なんでか4人の顔は青ざめていって…


「「「「に、苦いっ!!」」」」


仲良く声を揃えてそう言ったのだ。