ひらけ、ムコウ側の世界!



…は?

好き?今、真白は好きとか言った?
言われると思ってなかったその言葉に、俺の頭はショートする。

そう、頭はメリーゴーランドなみに回って…あれ、激しく回るのはコーヒーカップか?


「私…りゅうくんのこと、タイプじゃないと思ってたのに。好きになっちゃった」


えへへと、人懐っこく笑って…袋からベビーカステラを取り出して俺に差し出す。


「はい。あげる」

「は、はぁ?なんで急に……」

「告白しちゃったんだし、好きな人に優しくするのは普通じゃない?」


さ、さっきから好き好きって…!!
真白のは本気なのかよ!?それとも俺をからかうための嘘…?


「…照れないの?りゅうくんって」

「照れるとかねぇから!ただ、混乱してるっていうか……」


女子から告白とか、されたことなかったし。
友達だと思っていたヤツに違う感情見せられて、どうすればいいのか…


「いいんだよ?私の事ちょっとでもいいなって思うなら、頷いてくれても」


イタズラ笑みを浮かべる真白は、いつもの俺が知ってる真白じゃねぇんだけど…!?


「ちょっとー!?しろちゃん何してるの!?」


だから、この状況で飛んできた樹の声は…救いにしか聞こえなかった。