ひらけ、ムコウ側の世界!



射的は、俺が勝利を漁夫の利!

…するはずだった。


「あーっ!静、お前強すぎるんだって〜!!」

「だからおれは止めたのに」


銃をゆっくりと置いて、余裕な表情を見せる静。

そう…なんと、運動が苦手な静がバンバン物を落としていったのだ。

い、いやまぁ…運動神経はあんま関係ねぇのかもしれないけどさ!?それでも負けるとは思ってなくて…


「…龍我も、おれに勝てると思ってた?」

「な、別に俺は、勝負なんて…!」

「それでもおれの方が沢山とったもんね」


目を細めていたずら笑みを浮かべる。
あーくそっ…!なんで静は人をからかうときに、こんな生き生きしてんだよ!!


「龍我になら、いつまでイタズラしていたい」

「…は?」


独り言のように、ぽつりと呟いた静。

でも俺の方を見て不敵に笑ってきたから、きっとわざと…?
てか俺にはイタズラをしたいって…?

あーもう、意味わかんねー!!


「くーっ、悔しい!!なぁ静と龍我!あっちでヨーヨー釣りしようぜ!」


陽介は何も聞こえなかったらしく、そう肩を組んで言ってきた。


「またおれに負けちゃうよ?」

「静は圧倒的に銃の扱いが上手いだけ!」

「え、陽介が素直に褒めた…?今日は雷が落ちるかもな」

「はぁ!?ひっどー!!」


2人で言い合ってるのを見てると、俺の腹がぐぅ〜っとなったのが分かった。
幸い気づかれてないっぽい。よかった…


「わり。俺は飯買ってくる」

「お、りょーかい!でもやきそばだけはあとでな!?」

「わーったよ…」


なんでやきそばにこだわってるのかは知らないが、まぁ他にも出店は沢山あるし…見て周ろう。


「じゃ、またあとで」

「…ん。また」


陽介がいち早くヨーヨー釣りの屋台に駆け寄っていたので、静だけが返事をしてくれた。