土曜日。
ドタバタな学園生活を過ごし、休みの日になった。
ってか土日もちゃんとあることが救い。
そんな休みの日は、ダラダラ寮で過ごす……
「ねぇ龍我!アンタのコーディネートさせて!!」
…わけでもなく。
夏那恵に連れられ、いつメンでショッピングモールに来ていた。
何用かと思ったら、夏那恵がピシッと俺を指さしてそう言ってきたのだ。
「はぁ?別にコーディネートなんていらねーよ」
着飾ることに興味のない俺がぶっきらぼうにそう言うと、夏那恵が不満気な顔をした。
「アンタねぇ…オシャレしたらもっと良くなるのに、しないってどういうこと!?」
「何しようが自分の勝手だろ」
「あたしが嫌なの!!」
意味わかんねーよ!!
心の中でそう叫んだ。多分顔にも出てるけど。
「じゃあ僕のも選んでもらおっかなー!」
すると樹が、ニコニコ笑顔でそう言った。
だけどすぐさま夏那恵が反応する。
「樹は元からオシャレだからいいの!!」
「じゃあ俺も!」
「アンタもいい!!」
全員をズバズバ否定して、ふぅと息をつく。
…え、全員で来たのに俺だけコーディネートってどういうこと?
「とっ、とにかく!!2人で周るから、あとで会うの!いい!?」
「…攻めるなぁ、かなえちゃん」
「真白はいらないこと言わなくていいから!!」
なぜか声の上ずっている夏那恵が、「12時にフードコート集合ね!!」と大きな声で言って俺の手を引いてきた。
…てか、女子ってなんの遠慮もなく異性の手を引くもんなの?
