ピーッ!!
甲高い音が、体育館に響き渡る。
俺は、はぁはぁと息を荒くしながら汗を拭った。
横目で見えたホワイトボードに掲げられた数字は41:43。
コートの真ん中に並んで、ありがとうございましたと挨拶をする。
「龍我、つえーなっ!!」
「そっちこそ……」
試合が終わってすぐ、陽介が俺の肩をポンっと叩いた。
1試合目。運動のトップと言われてた陽介はやっぱり伊達じゃなくて、すげー強かった。
俺のチームは41点。相手チームである陽介が異次元に強くて、バンバン点を決められ…負けた。
「運動に関してっ、アンタら化け物すぎ…!」
ふぅ、と一息ついてると夏那恵がそう言った。
すげー疲れてんなぁ…ま、アイツは凄かったけどな。
昨日の鬼ごっこの時点で、夏那恵が運動苦手なのはすげー理解した。
それでも、苦手だからって諦めずに…自分なりに色んなとこ走り回って着いていってた。
だから…夏那恵と同じチームで、良かったと思う。
(……あれ)
そこまで考えて、俺はふと思った。
_________なんでこんなにも、人のいい所がすぐに見つかるようになったんだろう。
