ひらけ、ムコウ側の世界!



「でも…これ以上、部屋を荒らされるとなぁ」


樹らしからぬドス黒い声に、「え?」と思わず声を出してしまう。

ただ顔を覗き込むと、樹は笑顔だった。
…オーラはこえーけどな!!


「…もういい、知らん」

「俺だって知らないし!!」


もはや小学生の喧嘩別れみたいな感じで、ぷいっと同時に顔を背けた2人。

…え、さっきの不穏な空気なんだよ!


「……イラつく」


と思ったら、静はまさかの水筒の残りの水をぶちまけた。

そしてその水滴全てが凍って、アラレのようにぱらぱら降ってくる。


「うおっ」


びっくりしたのもそうだし、範囲が広かったのもありアラレが顔に当たった。

やべっ、掠った……


「………」


そんな中、樹はずーーっとニコニコしてる。

え怖、と思いながらその辺に散らばったアラレを黙々と拾ってたら……



ポツ、ポツ________



(え、雨?さっきまで晴天だったのにまじかよ……)


窓の外を見てみると、太陽はどこに行ったのやら…雨が降ってる。てか豪雨なんだけど!?