「…ほんと、懲りないよね」
無表情で静がそう言う。
でもその顔はどこか、陽介に向けられた氷のように冷たくて鋭い感じがした。
…静がこんな表情をするなんて、初めて見た。
「ごめん…それは、ほんとに。でも、だからって氷はあぶねーだろ!!」
陽介も負けじと言い返す。
だけど…完全に怯えきっていて、拳も震えていた。
_________『陽くんはね、そういう態度が苦手なの!だから睨むなら僕にしな〜』
冷たい態度。尖った暴言。
陽介はそれが苦手だって、樹が言ってたっけ。
「…おれはお前みたいな軽薄なヤツが嫌い」
「それはっ…俺だって、今の静みたいな暴言吐いてるヤツはお断りだよ!!」
バチバチに睨み合う2人の不穏な雰囲気。
ガチな喧嘩をしてるから俺が介入しようと思ったが、それは樹によって遮られてしまった。
「龍くんは何もしなくていいよっ!いつものことだし!」
樹が元気にそう言う。
いやいや、絶対に元気に言うところじゃない!
いつものこととか、1番よくねぇヤツ!!
てか鬼ごっこのときとか、全然そんな雰囲気なかったじゃねーか!!
