秘密基地と聞いて身構えたものの、樹たちが案内してくれたのは…至って普通の公園だった。
すべり台があって、鉄棒があって…
それに日よけの屋根の下にベンチがあるような、普通よりちょっと快適なとこ。
でも人の気配は無いから、まるで異世界みたい。
いや、ここがすでに異世界だけどな…
「うーんっ、やっぱりここは最高!」
樹がぐーっと伸びをして、楽しげに太陽に手を突き出す。
ちなみに陽介は鉄棒してて、静はベンチでぼーっとしてる。実家みたいな雰囲気がなぜかある。
俺も元の世界でこういう公園があったから、ゆったり出来る。
「…ここでなにすんの?」
「ん?かなちゃんとしろちゃんの自己紹介!多分、もうすぐで来るはずだし〜!」
「は?別にわざわざそういうことする必要なくね?」
「え〜?するでしょ普通!だって一緒に龍くん守るんだし!」
さらーっと流れた言葉に、耳を疑う。
女子が、俺を守る…?
樹ら男子ならまだしも、女子に!?
「はぁ!?嫌に決まってんだろ!!」
「え!龍くんならもっと喜ぶかなーって思ったのに!」
「俺にどんなイメージ抱いてんだ!」
あはは、と楽しげに笑う顔は…わざとにしか見えなかった。
クソッ、からかわれてる…!!
また文句を言おうと思った矢先、突然辺りが光出した。
「っ!?な……」
びっくりして出そうになった声は、すぐに無くなった光と共に引っ込んでいった。
そして代わりに現れたのは……
「んへへ、ドッキリ大成功〜!」
元気にピースしてる派手な女と、縮こまりながら立っている女だった。
