「ちなみに、ムコウ側の世界とこの世界はあんまり変わんないぜー!!」
大声で言った陽介にびっくりして耳を塞ぐ。
その情報は貴重だが、うるせぇ…大声で喋んな!!
そんな思いで陽介の目を見ると、ソイツはビクッとしてまた目を背けた。
んだよ、威勢はいいのにすぐに恐縮しやがって…
「もー龍くん!陽くんはね、そういう態度が苦手なの!だから睨むなら僕にしな〜」
「龍くんの睨みつけ、可愛らしいもんだし♪」と余裕の笑みを浮かべられて、ますますイライラ度が増していく。
負けた気分になるのが腹立つっ……
「…騒がしい」
うっとおしそうに呟いたのは、静だった。
同じ気持ちのヤツがいてまだ助かった……
そんなこんなで話していたら、いつの間にか昇降口へと来ていた。
外の様子も、元の世界とあまり変わりはなくて安心する。
「じゃ、僕らの秘密基地に案内しまーす!」
靴を履き替えた樹が、元気に外を指さしてそう言った。
秘密基地、か…
俺、連れ去られたりしねぇよな?
