「あ、先生!かなちゃんとしろちゃんにも、言っていいですかー?」
軽い自己紹介をしたあと、樹は手を挙げて教師に問いかけた。
「あぁ…まぁ、その2人ならいいだろう。秘密も守ってくれるだろうしな」
「やったー!」
樹は嬉しそうに微笑む…が!
聞き覚えのない名前がまた出てきてるにも関わらず、守られる本人(?)は何も承諾していない!!
「なぁ…その2人って、誰?」
「ん?かなちゃんとしろちゃんはね、女子の頭脳と能力のトップだよー!」
じょ、女子…!?
その一単語に、俺は言葉を詰まらせる。
まぁ樹がちゃん付けしてる時点で、何となく察したが……
その様子を見た陽介が、不思議そうにしてきた。
「龍我って、女子苦手なの?」
「…別に、苦手じゃねーし」
冷静に答えたものの、俺の内心はびくびくしてた。
だって…不良な俺だったけど、ちょっと容姿が良かったからって詰め寄ってきた女はうじゃうじゃ居た。
そのこと考えると、少し…ていうか苦手。
「あ、もしかして…『俺はモテすぎて女子に詰め寄られるー』とかそういうこと!?」
…コイツの能力は、心を読むことなのか?
なんでこんなビタ当てしてくんだよ。
「まぁ大丈夫だよっ!あの2人、多分龍くんのことタイプじゃないし!」
ん?なんかすらーっとバカにされた気がするんだが。
コイツに睨んでも怯まないし、聞き逃すことにする。
