ひらけ、ムコウ側の世界!



「みんな〜!龍くん帰ってきたよ!」


樹がそう叫ぶと、俺ん家にいた4つの人影が同時にこちらを見る。


「お!龍我、久しぶり〜!って言っても、昨日ぶりか!」

「…家にあげてくれてありがと」

「りゅ、龍我…アンタ知らないうちに居なくなるとか、許さないから!!」

「私たち焦ったけど、また会えてよかった!」


陽介、静、夏那恵、真白。

いるはずのないヤツらが、俺の家にいた。
驚きすぎて声も出なかった…が、なんとか絞り出す。


「お、おう…ていうか、なんでこんな綺麗になってんの!?」


第一声はそれだった。

だってだって、俺の家が…なんかすげー綺麗になってるし!!
あちらこちらにゴミが溜まってたけど、それも無くなってて…


「あたしらが掃除したの!どう?見違えるでしょ〜?」

「勝手にお掃除してごめんね…」

「そ、それは全然いいし…むしろありがたいけどさ」


掃除、1番面倒なのにやってくれたなんて。
感謝してもしきれない。


「えへへ、ムコウ側の世界に行く方法がわかったし…これでいつでも会えるね!」


樹が人懐っこい笑顔でそう言った。

…そっか、これからも願えば会いに行けるんだ。
そう考えるだけで心の中がポカポカ暖かかくなっていく。


「これからも、僕らずーっと友達だよ!」


樹に習うかのように、4人も笑顔を浮かべてくれた。

もうあの出来事が、夢でした…なんて言わなくていいんだ。

この笑顔は、紛れもなく現実だから。


「あぁ…そうだな」


俺も、5人に微笑み返す。
俺のこの笑顔は、最高の友達から貰ったもの。


突如ひらいた、ムコウ側の世界と繋ぐ扉。
そこからやってきた5人は…俺の大切な人たち。

いつまでもこうやって、笑っていけるかな。


「あそうだ!さっき試したら、こっちの世界でも能力使えるんだよ〜!」

「…え?」

「そう。だから、あそこにおれが作った氷を立てといた」

「あたしの能力で、電気の光強くしといたのっ!派手で綺麗でしょ〜!?」

「運びたいものとかあったら、い、いつでも私が能力使うからねっ!」

「龍くんに危険が迫ったら、僕の雷でドカーンってしてあげる!」


「ちょっ、俺の家壊すなよ!?あと能力使うなって!!」


______ムコウ側とコチラ側を繋ぐ扉が、微かに光を放っている気がした。


《END》