ひらけ、ムコウ側の世界!



「………」


俺は立ち尽くした。
だって本当に戻ってこれるなんて…思ってもみなかった。

いや、帰りたいって冗談で言ったわけじゃねぇよ?
でも…あまりにも急すぎる。

鏡の方を振り返ると、そこには俺が映っていた。

だけど……


「…俺、私服着てたよな?」


俺が放課後の教室へと足を運んだとき、俺は夏那恵に買ってもらった私服を着ていた。

だけど鏡に映る俺は…雅葉学園、つまり元の世界で通っていた学校の制服を着ていた。

これじゃまるで、あの世界が空想だったって……!


「…夢、じゃねぇよな」


あの楽しかった雰囲気やらは、全部心に残ってる。
でも心なんて、見せられないんだし証明にもならない。

うずまく感情の中、俺はあることを閃いた。


「っ、そうだ…日付!」


俺はその場を離れ、リビングへと向かう。

俺があっちの世界に行った日から、2ヶ月ほど日付が変わっていれば…それは証明になる!

リビングに確かスマホを置いていったから…


「あった!日付…」


案の定スマホがあり、バッと画面を付ける。

そこに書かれていたのは……


「う、そだ…」


_______7月14日。

あの日から、1日も経っていなかったんだ。