ライブが終わったその日の放課後、軽音部の部室にはまだ興奮と熱気が残っていた。
「美紀、今日のライブ、どうだった?」
結が譜面を片手に、真剣な顔で聞いてくる。
「うーん…楽しかったけど、私…ちょっとミスが多かったかな」
「いやいや、そんなことないって!あの弦のハプニングも、逆にかわいかったよ」
結の言葉に思わず笑う。
「でも、次はもっと完璧にしたいな…」
「そうだね、美紀。次なる挑戦ってやつ?」
結の目がキラキラと光る。
翔先輩も譜面台の前で腕を組む。
「二人とも、今日はよく頑張った。でも、やっぱり改善点はあるな」
「え…どこですか?」
「リズムの微妙なズレと、ソロのタイミングだな」
「うーん…なるほど」
「私たち、次はどうしたらいいんだろう…?」
結が小さく首を傾げる。
「まずは毎日少しずつ練習だな。それと、二人でペア練習するともっと息が合う」
「はい、頑張ります!」
「よーし、美紀も結も、これからもっとすごいステージを目指そうな!」
翔先輩の熱意に、私たちの胸も熱くなる。
「ねぇ、美紀、次の曲って何にしようか?」
結がノートを取り出し、アイデアを並べ始める。
「私は…ちょっとカッコいい系もやってみたいな」
「えー、私もやりたい!でも可愛い系も残したいな」
二人で譲らずに意見を出し合う。
「じゃあ、二人のいいとこ取りでアレンジしよう!」
「うん、それいいね!」
「よし、決まり!」
笑いながら意見がまとまり、放課後の部室は楽しさと未来への期待でいっぱいになる。
その後、結が少し真剣な顔で私を見つめる。
「美紀、翔先輩のこと、どう思う?」
「え…そ、それは…」
「だって、昨日も今日もドキドキしたじゃん」
結の鋭いツッコミに、思わず顔が真っ赤になる。
「う、うん…好き…かな」
「やっぱりね!」
結が嬉しそうに笑い、私も自然と笑顔になる。
部室を出る頃、夕陽が窓に差し込み、校庭の桜の木が赤く染まる。
「美紀、明日からももっと頑張ろうね!」
「うん、結と一緒なら絶対できる」
友情と恋、挑戦と成長――すべてが胸に渦巻き、私たちは次なるステージに向けて歩き出す。
放課後の反省会は、ただの反省じゃなくて、未来への大きな一歩だった――。

