君と僕のすれ違い日記

 海遊館当日
 電車に揺られながら私たちは海遊館に向かっていた。
 電車を降り、道を歩いていると観覧車が見えた。小さい頃はよく観覧車に乗っていたなと思い出す。
「詩央里、ねえ観覧車乗らない?」
 実は、私たちはいつの間にか下の名前で呼び合うようになっていた。
「うん、乗りたい。」
 私たちは微笑み合い、観覧車へと向かった。
 観覧車からは色々な景色が見えた。ユニバや大阪の街並みや海。まだ11時だけど綺麗だ。
「詩央里、ちょっと話したいことがあるんだけど。」
 最上階に近づいた時、亮介君はそう言った。胸の鼓動が早くなる。
「うん、何?」
 平常心を保ちながら私はそう言った。もう最上階。
「詩央里のことが好きです。付き合って下さい。」
「はい。私も亮介君のことが出会った時から好きでした。お願いします。」
 互いに顔を赤らめながら告白をした。
 亮介君が本当に好きだ。勇気を出して、私を海遊館に誘ったこと。観覧車の最上階で告白してくれたこと。他にもたくさんある。言い切れないくらい。
 私は亮介君なら私を絶対に大事にしてくれる、そんな気がする。いや、そうだと思う。だから私はもう一度好きを伝える。
「亮介君、ほんとに好き。告白してくれてありがとう。」
 照れくさいけど、でも伝えたかった。
「俺も。詩央里のことがもう一目見た時からずっと好きでした。」
「ありがとう。」
 そう言って、静かに笑い合う。

 海遊館デートは、ドキドキが止まらなかった。だって、私たちは手を繋いでいたから。
 手を繋いだまま、かわいいイルカを2人でずっと見ていた。