魔力0の訳あり王女、最狂につき取り扱い注意


次の日、朝食でも彼女は大暴れしていた。
まるでアナベルとエマニュエルの性格を理解した上で彼女たちを煽っているように見えた。
そこでのエピソードがヴィクトールをさらに驚かせることになる。

まずは地下牢で暮らしていた点だ。
サンドラクト国王がこのことについて触れなかったというのとは大したことではないのかもしれない。
病弱な彼女が地下牢で暮らしていること自体、驚きだった。
そして恐らくアナベルの嫌がらせで、今は物置きのような場所らしい。
彼女は気に入ったと言っているが、さりげなく嫌がらせをされているという現状を暴露しているではないか。

シャルレーヌは頭の回転が早いのか、下調べをしてきたのかはわからない。
意味がわからないほどに場を掌握していくシャルレーヌの手腕が恐ろしいとすら思う。

次々とそれを暴いていくシャルレーヌは気味が悪いほどにずっと笑顔だった。
さすがにアナベルやエマニュエルの顔は引き攣っていく。

彼女は上辺では聖女を演じているが、裏ではまったく違う。
ヴィクトールがもっとも嫌悪しているタイプに分類できた。
けれど教会出身で教皇と強い繋がりがあり、尚且つその聖魔法で帝国民からの指示も圧倒的だ。
だからこそ大きな失敗がない限りは無碍にはできない。
エマニュエルとベアトリスも同じようなものだろうか。
ナタリーだけはヴィクトールではなく、闇魔法にしか興味を持っていない。