魔法こそ至上と思っているナリニーユ帝国と、己を高めて磨き続けることこそが至高だと信じているサンドラクト王国は対立関係にある。
戦争は起きてないものの、サンドラクト王国が領土を広げていることに危機感を抱いていることは確かだろう。
「まぁまぁ……! お父様が大嫌いな魔法大国にわたくしを嫁がせるのですか?」
「ああ、受け入れ先がそこしかなかった。お前は皇帝の五番目の妻になる」
「五番目……!」
今までは王太子や第二王子との結婚だった。
つまり正妃だったが、今回は違う。
シャルレーヌの他に四人の妃がいるので、正妃ではなく側妃ということだろう。
(側妃になったことはありませんから楽しみですわ)
シャルレーヌが勝手に胸を躍らせていると……。
「正妃はまだいない。皇帝が正妃を決めた瞬間から側妃が決まるそうだ」
「めんどくさ……おもしろいしきたりですわね」
「魔法大国ならではじゃないか? 力で決めれば簡単だがな」
「そうですわね。お父様の言う通りですわ。いっそのこと妃同士で殺し合えばいいのに……」
シャルレーヌの声が低くなるが、唇は綺麗に弧を描いていた。
戦争は起きてないものの、サンドラクト王国が領土を広げていることに危機感を抱いていることは確かだろう。
「まぁまぁ……! お父様が大嫌いな魔法大国にわたくしを嫁がせるのですか?」
「ああ、受け入れ先がそこしかなかった。お前は皇帝の五番目の妻になる」
「五番目……!」
今までは王太子や第二王子との結婚だった。
つまり正妃だったが、今回は違う。
シャルレーヌの他に四人の妃がいるので、正妃ではなく側妃ということだろう。
(側妃になったことはありませんから楽しみですわ)
シャルレーヌが勝手に胸を躍らせていると……。
「正妃はまだいない。皇帝が正妃を決めた瞬間から側妃が決まるそうだ」
「めんどくさ……おもしろいしきたりですわね」
「魔法大国ならではじゃないか? 力で決めれば簡単だがな」
「そうですわね。お父様の言う通りですわ。いっそのこと妃同士で殺し合えばいいのに……」
シャルレーヌの声が低くなるが、唇は綺麗に弧を描いていた。



