魔力0の訳あり王女、最狂につき取り扱い注意

『魔法を使えないことに対して偏見があるのはたしかです。恐らく生活すらままならない。彼女は病弱なのでしょう?』

『魔法が使えなければ生活すらままならない。彼女は病弱と聞いたことがありますが……』

『病弱というか……まぁ、そういうことにしておこう』


含みのある言葉をこれ以上、追求することはなかった。


『あなたは魔法に対して偏見があるのではないのですか?』

『ああ、魔法は大っ嫌いだ。だが、もうワシの手には負えないと判断した。アイツは化け物だからな』

『…………』


噛み合っているようで噛み合っていない会話。
これ以上深く聞いても無意味なのかもしれない。


『もちろんシャルレーヌを守ってほしいなどと微塵も思っていない。生きるのが難しければ難しいほどいい。でないとワシが殺される。もう三度目はないと脅すだろうからな』

『……ですが』

『魔法がなくても自分の食うものくらい自分で用意するだろう』


それは文化の違いなのだろうか。
王族であれ弱肉強食だというのは変わらないらしい。

(だが魔法を使えなければ何もできない。それをわかったうえで言っているのどろうか)

実際、サンドラクト国王に闇魔法を見せて効果を説明してみるが、彼はじっと魔法を見つめた後にある言葉を呟く。