魔力0の訳あり王女、最狂につき取り扱い注意

オノレは筋骨隆々でパワータイプだ。魔法も自身の筋力を強化する肉弾戦を得意としている。
生活のすべてを魔法に頼り、魔法の実力がすべてを決める世界では早さと力でねじ伏せるオノレのような魔法は珍しい。
それ故に隙をつきやすく、頼りになる存在だった。

モルガンが公爵家ながら生き物の声を聞くという名前もない特殊な魔法を持っていた。
愛人の子ということや、生き物にしか心を開かないという理由で地下牢で閉じこめられていたのをヴィクトールが救い出した。
今では絶世の美少年として令嬢たちの人気は高いが、本人はヴィクトールの側近として生きていくと決めている。
生き物に対する愛だけは本物だ。
ヴィクトールに対する絶対的な忠誠心を持っているが、内気で人見知り。
まだまだ幼くて感情のまま暴走してしまうことがあった。

皇帝となり、ヴィクトールの頭を悩ませるのは四人の妃から正妃を選ぶというものだ。
こればかりはもうどうにかできるものではない。
人を愛するということがわからないヴィクトールは前皇帝への嫌悪感が拭いきれないのもあるが、単に面倒だという気持ちもあった。
今回も四人が選ばれて後宮で過ごすこととなったが、こればかりはナリニーユ帝国の決まりなため致し方ないそうだ。

(…………くだらない)