自分と同じように、日が入らない暗闇が居心地がいいと思う人間が、こんなところにいたとは思いもしなかった。
ヴィクトールは気持ちよさそうに寝息を立てるシャルレーヌを見つめながら自分の過去を思い返す。
前皇帝の病から実力で皇帝の座を勝ち取ったものの、闇魔法が恐れられていることには変わりない。
触れるだけで死に至る魔法……まるで呪いのようだと思った。
母は側妃の侍女として働いていた。
生まれはよかったが毒魔法という特殊な魔法を持っていた。
彼女は家の汚点だと、魔法を使うことを禁じられてきたため、出来損ないと呼ばれ生家から虐げられていた。
毒殺やあらぬ噂を立てられて疑われてしまうからだろう。
皇帝はかなりの女好きだった。側妃の侍女だった母に手を出した。
たった一度の過ち。しかし運悪くヴィクトールを身籠った。
後宮で母の居場所はなくなった。
側妃からも冷遇され、帰る場所もなかったため、身重の体でこの場所にしがみつくしかなかった。
ヴィクトールが生まれた。母は耐えて耐えて……耐え続けた。
彼女の憎しみと恨みをすべて引き継いだのだろうか。
闇魔法を発現して、物心つく前に母親とヴィクトールに危害を加えた者たち全員の命を闇魔法は奪い取った。
ヴィクトールは気持ちよさそうに寝息を立てるシャルレーヌを見つめながら自分の過去を思い返す。
前皇帝の病から実力で皇帝の座を勝ち取ったものの、闇魔法が恐れられていることには変わりない。
触れるだけで死に至る魔法……まるで呪いのようだと思った。
母は側妃の侍女として働いていた。
生まれはよかったが毒魔法という特殊な魔法を持っていた。
彼女は家の汚点だと、魔法を使うことを禁じられてきたため、出来損ないと呼ばれ生家から虐げられていた。
毒殺やあらぬ噂を立てられて疑われてしまうからだろう。
皇帝はかなりの女好きだった。側妃の侍女だった母に手を出した。
たった一度の過ち。しかし運悪くヴィクトールを身籠った。
後宮で母の居場所はなくなった。
側妃からも冷遇され、帰る場所もなかったため、身重の体でこの場所にしがみつくしかなかった。
ヴィクトールが生まれた。母は耐えて耐えて……耐え続けた。
彼女の憎しみと恨みをすべて引き継いだのだろうか。
闇魔法を発現して、物心つく前に母親とヴィクトールに危害を加えた者たち全員の命を闇魔法は奪い取った。



