(ヴィクトールside)
ヴィクトールが反射的にそう叫ぶが、もう遅かった。
先ほどまでシャルレーヌは首を傷つけようとしていた触手に擦り寄り、ぴたりと張りつくように抱きしめたのだ。
(しまった……! 油断した)
この魔法に触れてら生きていた者はいない。
少し触れただけでも気が触れて壊れてしまうことはわかっていた。
魔法に対する知識が無知な故に、このような結果を招いてしまった。
シャルレーヌが嫁いできてまだ数日だ。
サンドラクト国王に合わせる顔がない、そう思っていた時だった。
「はぁ……落ち着きますわ。ずっとこの部屋にいていいのですのよ? 居心地いいですわよねぇ」
「は…………?」
ヴィクトールは信じられない光景にこれ以上、言葉が出てこなかった。
(何故……この女は生きているんだ?)
シャルレーヌの首につけつけられた闇魔法の触手が一気に緩んで丸みが帯びる。
つるつるの感触と甘えてくるように、かわいい仕草をし始めた闇魔法に驚愕していた。
「なんてかわいい子なのかしら」
「…………」
「あの時、わたくしにアピールしてくれたでしょう? うふふ、やっぱりそうね」
ヴィクトールの存在など無視して、シャルレーヌは彼の闇魔法と戯れ始めた。
闇魔法も暗闇の中にいるため、心地よいと感じるのだろうか。
そんなことを考えている場合ではないとわかっている。だが、そのくらい信じられなかった。
ヴィクトールが反射的にそう叫ぶが、もう遅かった。
先ほどまでシャルレーヌは首を傷つけようとしていた触手に擦り寄り、ぴたりと張りつくように抱きしめたのだ。
(しまった……! 油断した)
この魔法に触れてら生きていた者はいない。
少し触れただけでも気が触れて壊れてしまうことはわかっていた。
魔法に対する知識が無知な故に、このような結果を招いてしまった。
シャルレーヌが嫁いできてまだ数日だ。
サンドラクト国王に合わせる顔がない、そう思っていた時だった。
「はぁ……落ち着きますわ。ずっとこの部屋にいていいのですのよ? 居心地いいですわよねぇ」
「は…………?」
ヴィクトールは信じられない光景にこれ以上、言葉が出てこなかった。
(何故……この女は生きているんだ?)
シャルレーヌの首につけつけられた闇魔法の触手が一気に緩んで丸みが帯びる。
つるつるの感触と甘えてくるように、かわいい仕草をし始めた闇魔法に驚愕していた。
「なんてかわいい子なのかしら」
「…………」
「あの時、わたくしにアピールしてくれたでしょう? うふふ、やっぱりそうね」
ヴィクトールの存在など無視して、シャルレーヌは彼の闇魔法と戯れ始めた。
闇魔法も暗闇の中にいるため、心地よいと感じるのだろうか。
そんなことを考えている場合ではないとわかっている。だが、そのくらい信じられなかった。



