「シャルレーヌ様も侍女たちもエマニュエル様もっ、わたくしを羨んでこのようなことをなさったのです……!」
「…………」
「わたくしは絶対にそんなことをしていないと神に誓いますわ。どうか噂を信じないでくださいっ」
今さらこう言ったところで無駄なのだが、元々アナベルを信頼している人たちが多いため意外にもアナベルに同情が集まっていく。
迫真の演技は見ていると清々しいくらいだ。
『騙されている』『嵌められてしまった』『こんなのは何かの間違いだ』
アナベルは繰り返し何度も言っていた。
ヴィクトールは場を抑えるために口を開く。
「もう調べはついている。何を言っても無駄だ」
「陛下はわたくしのことを信じてくださらないのですか!? わたくしは帝国の発展と帝国民のためにこんなにも尽くしたのに……っ」
「…………はぁ」
「こんなに陛下を愛しているというのにどうしてわかってくださらないの!? 正妃になり陛下をお支えすることだけを夢見ておりました。わたくしにもう一度チャンスをくださいませ」
「いい加減にしてくれ」
「お願いです! 陛下、お願いいたしますっ」



